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女性のための
東洋医学入門

女性の不妊

東洋医学では、結婚後に避妊をしていないにも関わらず妊娠が成立しない状態を「不孕(ふよう)」と言います。西洋医学ではその原因を症状別に診断名をつけて対応をしていきますが、東洋医学では体質や所見に基づいて治療が行われます。

例えば、生命力・生殖力の源となる“精気”を貯蔵するのは西洋医学とは別の意味の「腎」です。この腎の気が低下し滋養できないとなかなか受胎することができません。また「気」だけでなく「血(けつ)」のバランスが悪かったり「水湿」が滞ったりした場合でも受胎が難しくなります。

私見ですが、西洋医学的な疾患を東洋医学に当てはめてみると子宮内膜症の人は「瘀血」、多囊胞卵巣症候群(PCOS)で肥満気味の人は「水湿」・痩せている人は「瘀血」、黄体不全症候群では「腎気」や「血」が足りない人が多い印象でしょうか。これに五臓六腑や脈診・腹診等を照らし合わせながら「証」を導き出し施術を行うことになります。

2002年に160人の妊婦を対象に調査・発表をされた論文によると、体外受精の前後で鍼治療を行った群での鍼治療妊娠率は42.5%(34/80人)、鍼治療を行わなかった群では26.3%(21/80人)だったという結果が出ています。体外受精の妊娠率は一般的に30%だと言われていますので、鍼治療を併用するのも意外に妊娠への近道かもしれません。