凪の樹

東洋医学では、人も自然も一つのものとしてとらえます。自然が四季を通じて変化をしていくように、人体もまた変化をしていくものと考えるのです。その変化を表現するのが、よくいわれる「陰」と「陽」です。

人体も、自然と同じように「陰」と「陽」に支配され、この陰陽のバランスが崩れると体調を崩すとされています。夏を例にとると、身体は「陽」が強くなりすぎないように発汗します。冬を例にとると、身体は汗腺を閉じて体外に「陽」を逃がさないようにします。ですが、温度差の激しい外気と室内を行ったり来たりすると、この陰陽の調節が間に合いません。その結果、バランスを崩し体調を壊してしまうのです。

こうした陰陽のバランスを助けてくれるのが食べ物です。食べ物にも陰と陽がありますから、いつも特定の季節に体調を崩す方は、少しだけ食生活を見直してみるといいかもしれません。